大腸内視鏡検査でわかる主な病気
- 大腸ポリープ
- 大腸がん
- 潰瘍性大腸炎
- 感染性腸炎
- クローン病
- 虚血性腸炎
- 過敏性腸症候群
- 大腸憩室症
内視鏡検査でできること
病気の早期発見
体の不調を感じ、大腸に何かしら病変が疑われると医師に診断を受けたときに、大腸内視鏡検査を受けると、病気の早期発見につながります。また、便潜血といった検診での異常も重要です。大きな病気に発展する前の小さな異常であっても適切な検査・治療を受けることでがんの予防、早期発見ができる可能性が高まります。早期発見・早期治療は健康を維持するために重要ですので、定期的な診療・検査をおすすめします。
ポリープ切除
大腸内視鏡検査中に、ほとんどの大腸ポリープは切除できます。大腸ポリープとは大腸にできるいぼの様な隆起性の病変で、1mm程度~数cmまで様々な大きさと形のものがあるのが特徴です。切除したポリープは、顕微鏡検査で種類や悪性かどうかなどを調べます。大腸がん(悪性腫瘍)と診断された場合には、追加で検査や治療が必要になる場合もあります。切除したポリープの顕微鏡検査は、その後の治療方針を決めるとても重要なものです。
定期的に内視鏡検査を受けて、大腸がんを防ぎましょう
大腸がんの多くは、がんになる可能性のあるタイプのポリープが大きくなることによって発生します。がんになる前のポリープの状態は10年から15年以上続くと考えられています。したがって、そういったポリープの状態で切除すれば、大腸がんになるリスクを大幅に軽減することができます。
大腸ポリープを内視鏡で切除することは大腸がん発生の予防が期待でき、世界的に行われています。40歳を過ぎて大腸内視鏡検査を受ければ、大腸がんの早期発見だけでなく、今後がんになるリスクが高いか低いかが、かなりの確率で予測できます。さらに、今後大腸がんの予防、早期発見のために、どの程度の間隔(2-10年)で大腸内視鏡検査を行うかべきかの判断ができます。